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Makers’ Base連載企画「Makers’ Bar」

「日本」を表す5×5×5cmのキューブとは?

ユーモアで伝える「日本」

続いて、会場の笑いをかっさらい、「面白い」賞を受賞した作品がこちらの作品。
パッケージに書かれた「てのり庵」の名の通り、5cm角のミニサイズで建てられたレーザーカットしたMDF製の小さな庵です。

何やら庵の中に、床側から指を入れている様子が分かるかと思います。そうして庵の戸を引くと、中から千利休(と言っても、人差し指にサインペンで描かれた、何ともかわいらしい利休さんなのですが)が登場! という仕掛けです。

今回テーマの影響もあって、「これ、日本みやげにしたら面白いかも!」と思う作品が多くありました。中でもこの庵のキューブは、おそらくコミュニケーションのきっかけとして一番良い働きをしてくれるだろうと感じる作品でした。

小さくかわいいものを愛でる

日本の美的感覚にもさまざまなものがありますが、和菓子や小物など、シンプルにデフォルメされた小さいものを、「かわいい」と喜んで楽しむというのもそんな美的感覚の1つ。見事「ほしい」賞を射止めた作品は、まさに「かわいい」という言葉がぴったりの、ガラスのバーナーワークで作られた香立てのセットです。

バーナーワークとは、ガラス棒をバーナーであぶって溶かし、金属の棒に巻き付けるなどの工程を経て自在にかたちを作り上げていく技法です。この色とりどりの香立ては、それぞれあめ玉ほどの大きさで、スティックタイプのお香が立てられるように穴が開いています。つるんとした丸い造形や、波打ったような表面の仕上げなど、さまざまな表情に仕上げられています。

季節の言葉をキューブにつづる

では、今回の最優秀賞は一体どんな作品だったかと言うと……

それは季節を表す日本の言葉をまとめた、かわいらしい和綴じの豆本シリーズでした。
豆本自体も、豆本を収める帙(ちつ)という布張りのケースも、全て制作者の方の丁寧な手作業で作られています。

落ち着いたベージュ色の帙を開くと、中には春夏秋冬をモチーフにした豆本が収められており、一冊一冊の本の地(本文の記載されているページの部分)は、季節ごとのイメージに合う色の紙で構成されています。よく見ると、綴じ糸の色までも、地の色とコーディネートされています。

「日本」というテーマとぴったり合うだけでなく、作ることを心の底から楽しんでいることを感じさせる丁寧な作り込みが素晴らしい、まさに最優秀賞にふさわしい作品だったと言えます。

次回のキューブは、原点回帰!

「Makers' Bar 5×5×5 Cube Etude」、次回は4回目を迎えます。開催日時は5月29日(金)19:30~、場所はMakers’ Baseです。もちろん宿題は「キューブを作ってくること」なのですが、サイズ以外完全に自由テーマだった第1回に原点回帰、主催者側で特にお題を設けないことにしました。現在参加申し込みを受付中です。「宿題を作るのは難しいけど、なんだか面白そうで気になる……」という方はもちろん「絶対みんなに“すごい!”って言わせてみせる!」という方にも、気軽に参加していただけるカジュアルなイベントです。全力で作ることを楽しんだ作品の数々を囲みながら、楽しい時間を過ごしてみませんか。

ものづくりの体験をシェアできる「ものづくりの教室」であり、楽しさを分かち合う「ものづくりの宴」でもあるMakers’ Bar、次回も皆さんのご参加をお待ちしています。

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