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Makers’ Base連載企画「Makers’ Bar」

4回目は原点回帰 5×5×5cmのキューブを作る

33+43+53=? 数学を視覚的に表現するパズルキューブ

アクリルの小さな切片で満たされたこのキューブ。普段から数学パズルを多数制作していて、キューブ型のパズルもこれまでに200個ほど制作してきたという方の作品です。

突然ですが、33+43+53がいくつになるか分かりますか? 「33+43+53=27+64+125=216」 答えは216、これは6と同じ数になります。

「33+43+53=6

文字として見るだけでも面白いこの数式ですが、実はこのパズルのキューブはその数式を立体として表したものです。切片は、厚さ8mmの板を小さなかけらにカットして作られています。8mmを1つの単位として、「3」「4」「5」に相当するかけらをそれぞれの3乗分詰め込んでいくと、「63」の立方体が出来上がります。「だから、本当は5cm角のキューブではなくて、4.8cmのキューブなんですけどね」と笑いながらプレゼンされていましたが、見事この作品が「面白い賞」に選ばれました。 

ギミック研究 絞りのキューブ

「普段はデザインの仕事をしていてあまりギミックのあるものを作らないけれど、挑戦したくなって研究中です」と制作されたのがこのキューブ。レーザーカットしたアクリルと紙で作られた、実際に動く「絞り」です。

つまみを上下に動かすと、中のパーツが連動して動き、まるで本物のカメラレンズの絞りのように開閉します。「今後は完全に中心の穴が閉まりきるようなかたちに改良して、絞り本来の用途で使うのではなく、絞りを動かすことで“見える/隠れる”という動きの変化を生かした作品を構想中」とのこと。作ろうと思えばこんなものまで自分で作ることができるのか、というシンプルな驚きのある作品です。

どうしても食べたくなるキューブ

食べ物でできたキューブ作品はこれまでにもいくつか登場しましたが、このゼリーでできたキューブは、「食べたい!」という気持ちをかき立てる、文学的な仕掛けまでデザインされた素敵な作品でした。

半透明なラム酒入りゼリーの中に、何かが浮かんでいるのが透けて見えています。

浮いているのは小さなガラスの小瓶。ほんのりとしたお酒の味を楽しみながら、一口一口食べ進めると、最後にはこの小瓶を開けることができます。そして、この小瓶の中に入っているのは小さな手紙。作者が仕事をする中で出会った方が口にした、感動した言葉がつづられて入っています。

中にどんな言葉が書かれているのだろう。どうしても気になったのですが、結局このゼリーは他の方が食べることになり、私はその言葉に出会うことができませんでした。食べた方だけ知っているその言葉。言葉を読んだ本人の心に残るだけでなく、読めなかった他の人たちにも強く印象を残す作品でした。

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