女性エンジニアキャリア特集
子育て+仕事をする女性エンジニアの役に立ちたい——メイテックフィルダーズ 前場千春氏
後で後悔しない対策を選ぶ
——今までで影響を受けた人はいますか。
最初の仕事のリーダーは女性で、結婚してお子さんがいらっしゃる方でした。仕事と家庭を両立している姿はもちろんですが、仕事に対する考え方などもすごく影響を受けたと思います。女性だったこともあって、自分が目指す、将来的にこういう風になりたいなというイメージがしやすかったですね。
——では、仕事をするうえでの自分なりのポリシーはありますか。
「その場しのぎ」をなるべくしないように心がけています。何か問題があったときに、その場だけで解決するのは意外と簡単なのですが、後で同じことが起こったりして後悔することが多いですから。特に今は定時で帰らせていただいているので、自分がいない時に同じ問題が起こると、ご迷惑をおかけすることになってしまいます。上司と相談しながら、なるべく恒久的な対策、のちのち影響を与えないような方法を選ぶようにしています。
——いろいろな資格も取得していますね。
そうですね。今までは2~3年に1つぐらいのペースで、資格を取得してきました。子どもが生まれてからは、まだ取得していないのですが、自分のステップアップ、レベルアップにもなるので、またチャレンジしたいと思っています。
女性の目を引くような、キラキラ輝くものを作ってみたい
——今後やっていきたいこと、作ってみたいものなどはありますか。
今はまだ、家庭と仕事のリズムをつかむために、目の前のことを見ている状況ですが、もう少し慣れて、自分の後輩にも目を向けられるようになったら、自分と同じように結婚して子育てをしながら仕事をする女性のエンジニアが増えるように、役に立てたらいいなと思っています。
作ってみたいものは、具体的に「これ」というものはありませんが、母親の視点で工夫してみたり、女性の目を引くような、キラキラ輝く製品を作ってみたいと思います。
——最後にメッセージをお願いします。
正直なところ、エンジニアは女性が働き続ける職業として、今はまだとても向いているとは言えないかもしれません。実際、私が仕事をしている職場では、女性は1割もいないと思います。でも女性の方にこの職業にもっと入ってきていただくことで、女性のシェアが高まり、より働きやすくなり、実績もどんどん積んでいくことができると思うので、どんどんチャレンジしていただきたいと思います。