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頭の悪いメカ by 藤原麻里菜

「タックルはLチカ」——ラズパイとアメフトを同時に学んでみた

SonicPiでライブコーディングしながらパスの練習をしてみよう

江川さん Lチカができたので、次はラズパイの中に元々入っているアプリで遊んでみましょう。

藤原 え! アプリが入っているんですか。

江川さん 今回は、「SonicPi」を使ってみます。SonicPiはライブコーディングして音楽を作れるアプリなのです。

淺野さん おー! 楽しそう!

江川さん ラズパイにスピーカーをつないだら、早速始めましょう!

まずはデスクトップのアプリケーション(ラズパイのロゴアイコン)から「Programming」→[Sonic Pi]を選択します。

江川さん まずは、これのライブループをRUNさせます。

藤原 バスドラムの音ですね。

江川さん レート(速度)の数字を変えてみましょう。

江川さん レートを1から5に変更しました。

藤原 音が変わりました!

江川さん じゃあ、スリープを短くしてみましょう

江川さん スリープを0.5から0.2に変更します。

淺野さん リズムが速くなりました! 生で分かるから楽しいですね。

江川さん そうなんです。ライブコーディングは、プログラムの結果がすぐに分かるので、遊んでいてとても楽しいのです。プログラミングを始めたばっかりという方にもオススメです。コード通りに動くように、アメフトのオフェンスも指示通りに動きます。

藤原 オフェンスはプログラムされているということですか。

江川さん そうです。ハドルという作戦会議で指示を受け、それ通りにパスを回すのがオフェンスの仕事です。

江川さん よくみるこういう作戦会議がハドルと呼ばれるもの。内緒話なのでSSHみたいな感じです。

藤原 リアルSSHだ〜。

江川さん ということで、パスの練習をしましょう。

江川さん まずアメフトはこの楕円形のボールを使います。飛んできたボールを普通のボールと同じようにキャッチしようとすると手からこぼれてしまいます。

江川さん 上から来るボールをキャッチするときは、両手でひし形をつくり、この間にボールを入れるようにします。

藤原 なるほど。普通のボール使えばいいのに。

江川さん そしてパスをキャッチするオフェンスは、ボールを投げる人に言われた通りに走りながらボールを持っている人を見続けなければいけません。パスをされたら、走りながらボールが落下する地点まで向かい、ボールをキャッチします。

淺野さん 難しすぎる。

江川さん それでは、練習してみましょう。

江川さん しっかりキャッチしてください!

藤原 ちょっと横向きながら走るとか無理なんですけど。

江川さん 取れるまでやりますよ!

江川さん これで、ラズパイのセットアップ〜ライブコーディング、アメフトの防具の着衣〜パスまでを教え終わりました。

淺野さん ありがとうございます!

藤原 アメフトはもうやることないと思いますが、ありがとうございます!

おわりに

アメフトとラズパイは同時に学べました。これでアイシールド21もより楽しみながら読めそうです。これから暖かくなりますし、読者の皆さんもぜひ河川敷でアメフトをやりながらラズパイをいじってみてください。パソコンが芝だらけになって壊れます。

私自身、電子工作がArduinoで止まっていたので、ラズパイを覚えられてよかったです。IoTデバイスを作りたいときや、家の中をハックして少し便利にしたいときにもラズパイがあると可能性が広がります。

ちなみに、防具を脱ぐのにありえないほど時間がかかりました。アメフト選手すごい。

撮影:加藤甫

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