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ナイトペイジャー 横田信一郎インタビュー

好奇心が結ぶ町工場とMakerムーブメントの邂逅

Makerイベントでの新たな出会い

そして、シンセサイザーのツマミをいじる音作りの楽しさを知る者としての経験から、マグネットツマミなどのジョークグッズの製作を思いつき、Maker系イベントに自ら出展する。そこでは新たな出会いが待っていた。

往年のアナログシンセKORG Mono/Polyのパネルをきらびやかにカスタマイズ。 Maker Faireなどに出展した。(写真提供:横田さん) 往年のアナログシンセKORG Mono/Polyのパネルをきらびやかにカスタマイズ。 Maker Faireなどに出展した。(写真提供:横田さん)

「ナイトペイジャーで自動車用のUSB充電器を作ってるんですけど、町工場にこういうものをやりたいんだってコンセプトを伝えると、図面ないとだめだよって言われてしまう。そこで、makeの会場に行くと、その場で半田ゴテもってる人がいる、その場でチップにプログラム流し込んでる人がいる。その人たちに相談したらどうかなと思って、イベントで知り合った人に相談したら、すぐ作ってくれるわけですよ。そうやって、作りたいものがある人と、それを形にできる人をうまくつなげられたら、と考えてるんです」

そうした思いは、下町ボブスレーのプロジェクトに活かされることとなる。

下町ボブスレーの立ち上げ、世界への挑戦

きっかけは、大田区の財団の人からかかってきた『ボブスレー作ってみたい』という電話だった。

「大田区でモノづくりのPR活動をやっているけど、なかなか成果でないので、ボブスレー製作を上司に提案したら、動いてもいいよと言われた。だけど、どう作るか、どう動いてやっていくか全く分からない。横田はレース関係の事をやっていたから、まずはソリに使われてるカーボンについて教えてくれないか?って連絡があって僕の中では面白いことはなんでもやろうと思ってたから、話を聞いたんです」 

「ボブスレーって、『クールランニング』ぐらいしか見たことないけど話をきいたんです(笑)」 「ボブスレーって、『クールランニング』ぐらいしか見たことないけど話をきいたんです(笑)」

「まず各方面に顔の広い地元の先輩を巻き込んで、こんな風にやったらどうかって話をしました。はじめはルールも知らなくて、海外のソリはどんなとこが作ってんだって調べたら、フェラーリとかマクラーレンとかレーシングカーとかを作ってるような人たちで、わっすげーなって思って。日本でもレーシングカーを作ってるとこがありますけど、そこと日本のおっちゃんたちがやる技術が融合できたら、きっと面白いことになるぞっていうのが途中から見え始めてきたんです」

世界への挑戦から得たもの

下町ボブスレーの主要メンバーたち。昭和製作所、上島熱処理工業所、マテリアルなどの大田区の町工場、レーシングカーのボディを開発する東レカーボンマジック、そして東京大学などが日本初のボブスレー用2人乗りソリを開発した。(写真提供:横田さん) 下町ボブスレーの主要メンバーたち。昭和製作所、上島熱処理工業所、マテリアルなどの大田区の町工場、レーシングカーのボディを開発する東レカーボンマジック、そして東京大学などが日本初のボブスレー用2人乗りソリを開発した。(写真提供:横田さん)

下町の工場からの世界への挑戦はメディアで話題になり、女子チームで自己ベストを出すという成果もあげた。しかしプロジェクトが進む中で得られた一番の成果は、それらではなかったと言う。

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