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マジックショーで使うドローンをArduinoで制御するリモコン——ボタンを押してコマンドを送信

マジックショーで使用するドローン制御のために作製されたArduino搭載リモコンをArduino公式ブログが紹介した。

プロのマジシャンとしてアメリカで長年活動しているPeter Boie氏は、「STEMを取り入れたマジックショー」というコンセプトに基づき、電子機器の仕組みを理解することに重点を置いた、若者向けのショーを学校や劇場などで開催している。

ある中学校でのマジックショーで、ショーの要として使用している小型ドローン「Tello」がWi-Fiネットワークに自動接続しないというトラブルを経験したことから、ステージ上で確実にドローンを制御できるようにする解決策として、観客の注意を引くことなく、ドローンに特定のコマンドを確実に送信できる専用リモコンを開発したという。

Arduino-powered Drone Remote
Arduino-powered Drone Remote

ハードウェアはArduino UNO R4 WiFiをベースにしており、機体上昇やバレルロールなど特定のコマンドに対応したボタンを計14個備えるArduinoシールドを設計した。リモコンの操作ボタンを押すと、Arduinoは対応するコマンドをUDPパケットとしてWi-Fi経由でドローンに送信し、パターンどおりにドローンの飛行を制御する仕組みだ。また、シールドにはWi-Fi接続やコマンド受信の状態を一目見ただけで確認できるLEDインジケーターも2個搭載されている。

リモコンのケースは「Fusion 360」でモデリングし、3Dプリントして作製。Boie氏がYouTubeチャンネル「engineeringwonder」で公開している動画では、リモコンの作製手順やリモコン用Arduinoプログラムについて詳細に解説している。

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