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fabcross Meetingレポート

【fabcross Meeting】支援額は3人合計300万円超! だからこそ見えてくるクラウドファンディングの世界

客席からの質問に3人が答えるQ&Aコーナー

ここで、客席からの質問コーナーへ。

Q:なぜ、ハードウェア会社は資金調達プロジェクトは成功しても生産に失敗するのでしょうか。自分でもものづくりをしていて、クラウドファウディングを利用するかもしれないので、失敗しないようにしたいと思います。

高須
試しに、自分が作っているものと似たようなものを4つくらい、クラウドファウディングで支援してみましょう。そして送られてくるアップデートメールを見て、そこで書かれているようなことはやらないようにすると成功するんじゃないでしょうか

松崎
支援者にしか公開しない活動報告というのがあるんです。それを見ると、より生々しい。ほかではなかなか見られないようなことが書いてあるので参考になると思います


Q:自分でものづくりをして商品化して販売しています。その商品をもっと知ってもらいたいという気持ちでクラウドファンディングを使うのはどうなのでしょうか。

松崎
日本で売っているけれども、ほかの国でまったく売っていないというものは、クラウドファンディングを活用できる可能性はあると思います。本来は、すでに日本で売っているもの、たとえばAmazonで普通に売られているというものをKickstarterで出すのは、Kickstarterのガイドラインに抵触することになります。ただ、実際に売れるかどうかわからないのに海外で売るために大々的にリスクをとって資金を投下してしまうのではなく、その前に一度、Kickstarterで市場が求めているのかどうかを試してみたいんだ、というのは十分理にかなっていると思います。また仲間内だけで売ってみたら高評価で、まだ一般には知られていませんというのであれば、全く問題はないと思います

高須
全体としては、ものを売らないクラウドファンディングのほうが多くて。たとえば、3000人集まったらライブをやるとか、そういうもののほうが多い。僕もニコニコ学会だと、学会の支援をしてくださいというクラウドファンディングを何回かやっています。それは、もちろん金額が多くなるほどリターンが多くなるけれども、それも登壇者が自分の本棚から本をあげますというように、資本主義とは別のところでお金が返ってくるというもの。ある意味、おひねりとかに近いと思うので。みんなから応援してもらえそうだと思ったら、やるのがいいと思います。

製品を手に入れることがクラウドファンディングではない

約2時間に渡るイベントもそろそろお開きの時間が近づいてきた。最後に、3人からクラウドファンディングに感じていることを、一言ずつコメントしてもらった。

高須
明らかに売り物と違うけれど、面白いお金の使い方がクラウドファンディング。寄付のような感じでお金が回っていく世の中が、もっと浸透していけばいいなと思っています

桜庭
クラウドファンディングは、寄付のような形で試したり遊べる場。必ずいいものを出さなければいけないとか、届けなくてはいけないというところまでいかなくても、チャンレジできる場としてもっと盛り上げていければいいなと思っているので、続けて支援をしていければと思います

松崎
クラウドファンディングは、自分がお金を出すことによって、クリエイティブな活動を少しずつ実現に近づけていくものだと思います。そこには等価交換のような価値があります。商品がもらえれば等価交換になりますし、そうじゃなかったとしてもほかの価値が感じられるのが面白いところだと思います


日本でのクラウドファンディングは、まだ世に出ていない製品やサービスをいち早く手に入れる権利を買うというような意味合いが強い。しかし、世界のクラウドファンディングは、もっと自由だ。

絶対に一般の市場には出てこない面白い製品、アーティストが作る数量限定の作品、夢を実現する資金を集めるためのクラウドファンディングもある。クラウドファンディングは、誰かの想いを一緒に実現するための手段。決して製品を手に入れるためだけのものではない。

そして今回の3人のゲストは、それを充分理解している。だからこそ、支援した商品が遅れても、届かなくても、クラウドファンディングの可能性を信じられる。

クラウドファンディングの本当の意味、そして楽しみ方を知った夜だった。

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