新しいものづくりがわかるメディア

RSS


3Dでハードコアな超高速ものづくり《最新事例》

企画のエッジを丸くしない! JTの3D×アジャイル高速・開発事例

カラフルなパッケージに包まれたこの商品は、日本たばこ産業(JT)が提案する“火を使わず煙がまったく出ない”たばこ「ZERO STYLE(ゼロスタイル)」シリーズだ。周囲へ配慮しつつ、さまざまなシチュエーションで楽しめる今の時代の「かぎたばこ」である。
1分間に1万6000本もの生産がなされるたばこの製造では、わずかな不良が大量のリコールに繋がる恐れもあり、量産に踏み切るまでの品質が厳密に問われる。今回はこの「ゼロスタイル」プロジェクトでの商品開発にまつわる3Dプリンタ及び3Dデジタルの事例についてご紹介する。

「ゼロスタイル」は、内蔵されたカートリッジに細かく粒状に成形した葉と香料を組み合わせてセットする独自の製法で、たばこ本来の味と香り、うまみを味わえることがウリだ。2010年5月に最初の商品が発売されてからすぐにブームとなった商品だったが、たばこの値上がりや喫煙にまつわるライフスタイルの変化など、時代背景が急速に変化する中で、イメージや意義付けも含めたテコ入れが必要となった。

JTでマーケティング&セールス部門に従事し、ゼロスタイルのブランドマネージャーに就任した飯原亜矢氏と開発チームにそのミッションが課せられた。マーケットリサーチを行い、議論を重ね、見えてきた切り口が“利用シーンを積極的に提案する”というアプローチである。煙の出る従来のたばこの我慢のためのツールではなく、ドライブシーンや休憩シーン、そして遊びに出かけるナイトシーンなどで会話のきっかけとなるような、ブランド性を持たせるというものだ。

そうなれば自ずと、目指すコンセプトも見えてくる。デザインや質感などビジュアル面にはこだわりたいところだ

しかし、そこにはひとつ、問題があった。口にくわえて利用する無煙たばこは食品に準ずるものとしての扱いになり、安全上、単一樹脂で製造する制約が求められていたのだ。

今人気の記事はこちら

  1. ありそうでなかったRaspberry Piの電源をきちんと落とせるスイッチ——「Hackable Raspberry Pi Power Switch」
  2. 試作工場(東京都足立区)
  3. レーザーカッターにもCNCミルにもなる——3Dプリンタ複合機「Optimus」
  4. 用途に合わせてパワーを変えられるUSB充電式ホットツール「Solderdoodle Plus」
  5. コアラのマーチの絵柄を消すマシンを作る
  6. 川崎市の旧ヨネヤマ本社ビルを再生——ファブラボなどが入居する創造拠点「unico」開設へ
  7. 超お手軽?家庭用レーザーカッター「Smart Laser Mini」を組み立ててみた
  8. 119の“しかけ”をめくってプログラミングを学ぶ——「なるほどわかった コンピューターとプログラミング」発刊へ
  9. ラジオの進化をたどる——CQ ham radio連動企画「作って合点!ラジオのしくみ ストレート・ラジオ キット」発売
  10. 繰り返し精度は50µm——高精度の動作が可能な5軸ロボットアーム「Dexter」

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る