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2020年プログラミング必修化!「作る」ことで分かるSTEM教育

第4回 新たなマーケットの予感。STEMに沸き立つ教育市場の最前線をレポート

21世紀の新しいリテラシー「STEM教育」の現状と未来を探る連載の4回目です。今、教育市場はSTEMという新しい概念に湧き立っています。ビジネスの好機と捉えて、参入する企業も少なくありません。今後も増えていくことが予想されています。先行して教室ビジネスを展開する2つの企業の活動に注目しました。

LITALICOワンダーにみる教育のカスタマイズ

「IT×ものづくり教室」と銘打ったLITALICOワンダー事業を展開しているLITALICO。プログラミングやロボットなどテクノロジーを使ったものづくり授業を行っていますが、座学なし、無学年、オープンスペース、少人数制と学校の授業とはかなり異なった教育スタイルになっています。そこではスキルの習得より、個性を伸ばすこと、主体的に学ぶことが重要視され、都内近郊5教室に延べ1500人の子どもたちが通っています。渋谷校教室長の和田沙央里氏にお話をお聞きしました。

個性を伸ばす教育を追求したらSTEMに近づいた

——いつ、教室事業を始められたのでしょうか?

和田:2014年の4月に渋谷校をオープンしたのが最初です。当初から「ITとものづくり」というテーマで、子どもたちひとりひとりに自信をつけさせ、自主性、創造性を伸ばし、積極的、主体的に学びたいという意欲を起こさせる教育をめざしてきました。ものを作ることで、他者とつながり、コミュニケーション能力や自分自身を発信していく能力も養われます。何より、プログラミングやコンピュータ、ものづくりなど、好きなことで個性を伸ばしていく方が子どもたちはもっといきいきできるんじゃないかと。それが出発点です。

「子どもたちの主体性を大切にしています」と語る渋谷校の和田教室長。 「子どもたちの主体性を大切にしています」と語る渋谷校の和田教室長。

——非常にSTEM教育的ですね。

和田:実をいいますと、私たち自身がSTEM教育を標榜してきたわけではありません。自分たちのスタイルを追求してやってきたら、たまたまSTEM教育に近いものが生まれたという感じですね。もともと当社は、障害者の就労支援事業や発達障害児向けの学習支援事業を展開しており、その事業の中でひとりひとりに合った教育とは何か、個性をどう生かし、伸ばすのかを考えてきました。そのノウハウを子どもたちの教育に生かそうと生まれたのが今のスタイルです。現在、「ゲーム&アプリプログラミング」「ロボットクリエイト」「ロボットテクニカル」「デジタルファブリケーション」と4つのコースがありますが、いくつかのコースを同じ時間帯で行うことで、どの子が何をやっているか見ることができます。その中で子どもなりの選択肢が芽生えるように意識しています。自分が一番夢中になれるもの、没頭できるものを探せるのも特徴のひとつですね。

「ゲーム&アプリプログラミング」コースの授業風景。メンターは子どもから質問があれば相談に乗る。 「ゲーム&アプリプログラミング」コースの授業風景。メンターは子どもから質問があれば相談に乗る。

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