ものづくりラボ短期集中連載
3Dプリンタを改造しよう!——液晶ディスプレイでスタンドアローン化しよう!
ケースに入れた液晶ディスプレイを3Dプリンタとケーブルでつなぎ、正常に接続されていることを確認します。
では、最初に外したBS01+のふたを戻し、ケーブルを右手前の穴に寄せます。
そしてプリンタ本体手前にケーススタンドを引っ掛け、そこにディスプレイを置きます。
これで完成です。
液晶ディスプレイは、ツマミを回したり押したりして操作します。SDカードからプリントしたい場合、.stlファイルをスライスした.gcodeファイルをSDカードに入れ、下の画像の赤い枠のところに挿しこみます。そして、最初のメニューの一番下の「Print from SD」を選択し、プリントしたいgcodeファイルを選ぶと、プリントがスタートします。
プリントする前には、「Prepare」から、「Preheat PLA」や「Preheat ABS」を選び、先にヘッドやベッドを温めておくと、プリント前の温める時間を短くできます。もちろん、スタンドアローンではなくこれまで通りPCを接続して操作したりプリントしたりすることもできます。
今回で、3Dプリンタを改造しよう!の連載は最終回です。いかがでしたでしょうか。
連載ではこれまでに、出力物を冷却するファンダクト、フィラメントを滑らかに押し出すリールホルダー、XY軸のブレを軽減するベルトテンショナー、そして今回、PCを接続しなくてもプリントできるようになる液晶ディスプレイと、さまざまな改造をほどこしてきました。BS01+を例に改造を行ってきましたが、どうすれば3Dプリンタの精度や使いやすさが良くなるか分かるように、3Dプリンタの仕組みから解説しました。
この連載を読んでくださったみなさんが、精度や使いやすさの向上のみならず、3Dプリンタに対する興味、理解、そして愛着が深まったと感じていただけると幸いです。
取材協力:ボンサイラボ、製作アドバイス:真島大樹